ご挨拶

廣瀬 雄一

第42回日本脳腫瘍学会学術集会

会長 廣瀬 雄一

(藤田医科大学医学部脳神経外科 主任教授)

この度、第42回 日本脳腫瘍学会学術集会を2024年12月1日(日)から12月3日(火)までの3日間、三重県志摩市のグランドメルキュール伊勢志摩リゾート&スパにおいて開催させて頂く運びとなりました。

本学術集会では例年多くの学会員が参加し密度の濃い議論が交わされますが、これを開催する立場に任じられたことは大変光栄なことと考えています。日本脳腫瘍学会は脳腫瘍に関わる多分野の研究者によって構成されており、脳腫瘍の生物学的研究や臨床研究を通じて脳腫瘍の診療成績向上を促進することを目的としていますが、第42回学会においても、様々な方面からの研究結果を集めて議論を進めたいと考えております。及ばずながら日本の脳腫瘍研究の発展に寄与できれば幸甚であります。

集会テーマは「発見と創造」としました。新しい知見を得て診療技術の向上を目指すことは医学研究の本筋であり当たり前のことですが、「創造」につながる「発見」を得ることは容易ではありません。皆様がそれぞれの信念に基づいて行われている研究の成果を集めることでこの課題の解決に近づくことができれば望外の喜びであります。そのため発表内容が脳腫瘍についてのものであれば、いずれの分野の演題も歓迎し、テーマに沿った形でのプログラム作成を進める所存です。本会が発端となって悪性脳腫瘍の研究がさらに発展し、診療成績が向上することを切に願っておりますが、会員の皆様が発表してくださる研究成果がその中心でありますので、多くの演題応募を期待するところです。

合わせて、脳腫瘍研究の領域で活躍されている先生方に教育的な講演をしていただくことにしております。国内からは藤田医科大学がん医療研究センター長の佐谷秀行先生をはじめとしたオンコロジー研究の権威の先生方にご講演をいただくことになっています。また海外からは脳腫瘍、特に神経膠腫の手術治療の権威でありながら脳腫瘍研究にも造詣の深いMitchel Berger 教授、脳腫瘍生物学研究の第一人者であるRussell Pieper教授、および腫瘍免疫研究の先駆者である岡田秀穂教授 (いずれもUniversity of California San Francisco)をお招きし、最先端の研究内容を紹介頂く予定です。また、海外で研究室を主宰し活躍されている日本人研究者の何人かにも講演をお願いしており、本集会に参加する皆様が悪性脳腫瘍研究の最新知識に触れるとともに実際の研究現場についても情報を得られる機会を作りたいと考えております。研究発表についての学会員の皆様の活発なご討議を期待しておりますが、是非ともセッションの内外を問わず積極的に意見交換をしていただきますようお願い申し上げます。

学術集会の開催地は日本のどこからでも容易にアクセスできるところではありませんし、遠方での開催になることでご不便をおかけする方々もいらっしゃることは承知しておりますが、あらためて紹介申し上げるまでもなく伊勢志摩の地は風光明媚でありますし、議論の合間に気を休ませていただくこともできるところと存じます。学術集会にいらして頂く皆様にご満足頂けますよう、関係者一同、鋭意準備を進めて参ります。
会員の皆様のご参会を心よりお待ち申し上げます。

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